事業再生コンサルタント「山さん」のブログ

「山さん」が事業再生について語ります。

事業再生とは その4 返済原資

こんにちは。事業再生コンサルタントの山さんです。

 

今回は、借金を返す資金となる「返済原資」について、

述べたいと思います。

 

「借入金を返済原資で10年で返す」

 

といった場合の「返済原資」とは、何でしょうか?

 

これも、ごく簡単に説明すると、

 

「税引後利益(当期利益)+減価償却費」

 

ということができます。

 

つまり、法人税等の税金をすべて支払った後の「税引後利益」から、

費用ではあるものの、実際に資金の流出を伴わずにプールされる、

減価償却費」を加えたもの。

これが借入金の「返済原資」となります。

 

この返済原資によって借入返済を行っていき、

10年かかっても返済ができないということであれば、

一般的には、「事業継続が困難に陥っている」と

言っていいと思います。

 

この基準を、事業再生が必要か否かの、

一つの指標にしていただければいいと思います。