事業再生コンサルタント「山さん」のブログ

「山さん」が事業再生について語ります。

事業再生とは その9 事業の再構築

こんにちは。事業再生コンサルタントの「山さん」です。

毎年ながら、早春のこの時期は、

花粉やPM2.5に苦しめながら、じっと辛抱する毎日です。

私も含め、花粉症の方には、本当に辛い時期ですよね。

お気持ちお察しいたします。

 

さて、本題に入りましょう。

 

前回のブログで、

事業から生まれる資金で払える金額まで、

負債を免除してもらったり、

借入金の返済期間を延ばしてもらって、

毎月の支払額を少なくしてもらうことにより、

事業の延命を図りながら、

事業そのものをテコ入れしていく

 

ということをお話させていただきました。

 

そこで、事業再生の定義で出てくるのが、

次の4.の項目なのです。

 

「4.収益力のある・競争力のある事業を再構築する」

 

そもそも、これができないと、これまでに述べた、

 

「2.そのまま企業を清算しない」

「3.債務の一部免除や弁済期の繰り延べなどを行う」

 

という努力をしても、意味がなくなってしまうのです。

 

とはいうものの、この、

 

「4.収益力のある・競争力のある事業を再構築する」

 

ということができなくて、

結果的に、倒産や休廃業してしまう企業が、

結構多いのです。

 

それは、金融円滑化法が施行されて以降、

金融機関は企業に対し、債務の弁済期の繰り延べ等を

極力行ってきたにも関わらず、

その間に、事業を再構築できないで、

倒産や休廃業してしまう企業が後をたたないことからも

みてとれます。