事業再生とは その１４ 削減してはいけない経費

こんにちは。事業再生コンサルタントの山さんです。

そろそろ各地で、桜の花が咲き始めているようですね。

花粉さえなければ、とてもいい季節なのですが・・・（苦笑）。

さて、前回の内容の続きです。

既存事業の見直しのプロセスのうち、

まず第一に行うべきことは、

「経費の削減」

というお話をさせていただきました。

それは、直接に利益を生み出し、

お金がかからずにできることだからです。

しかし、この「経費の削減」については、

「削減してはいけない経費」というものを

意識しながら実施することが重要です。

「お客様への、きめ細かいサービス」

を売りにしているサービス業のお店が、

経費削減とばかりに、

きめ細かい接客をする人の数を減らして、

人件費を削減し、

「セルフサービス」に近い状態にしたとします。

そうすると、どうでしょうか？

安さを売りにしているお店ならいざ知らず、

「お客様への、きめ細かいサービス」

を売りにしているサービス業のお店であれば、

そのようなサービス対応をする人がいなくなり、

セルフに近い状態になれば、

当然顧客は、そのお店に魅力を感じなくなり、

きめ細かいサービスを続けている他店か、

あるいは、安い他店へ行ってしまうと思います。

それは、

「お客様へ、きめ細かいサービス」を提供することを、

お店の「経営理念」として他店との差別化を図る以上、

やってはいけない「経費削減」なのです。

このことは、ごく当たり前の事のようでありながら、

実に多くのお店で目にする「やってはいけない」ことなのです。